一等星カノープスの和名は「めら星」ですが、下のグーグルマップにあるように、私の住む千葉県、県内の館山市には布良(めら)というカノープスに因んだ魚村があります。海岸より約1キロm ほどの所に 布良崎神社((めらさきじんじゃ)) があり、ひょっとしたらカノープスを祀った神社かも・・と思って調べて見たら違いました。Wiki によると、富命(あめのとみのみこと)  須佐之男尊(すさのおのみこと)  金山彦命(かなやまひこのかみ)
を祭神としています。かなり位の高い神社だそうで、布良地方には信心深い人たちが多いと見えます。漁師たちの間では、カノープスについてある伝説が言い伝えられています。

 南房総データベース 「布良星の輝き(2019年6月20日現在、サイトにアクセスできません) によれば、北関東から東北地方の一部では、布良(めら)でマグロ漁のため遭難した漁師の魂が成仏できずに漂っているとして「布良星」と呼ばれています。地元では布良星が見えると、翌日季節風が吹き荒れるといわれています。

 タイトルを「カノープスを見たか」にしたので、「じゃあ君はカノープスを見たのかね?」と聞かれるでしょう。実はまだカノープスを見たことがないのです。 天文ファンならカノープスを知らないはずがありません。天文愛好家である私としては、生きているうちに布良村付近に宿泊して、ぜひ、布良星を見たいと願っています。

 聞くところによれば、NHK・BSのコスミックフロントなどに良く出演している国立天文台の渡辺潤一教授などは、自宅を新築する際、カノープスの見える高台をわざわざ探してまわったほどの入れ込みようだったみたいです。このように、カノープスには人を惹きつける何かがあるようです。 現段階ではカノープスに関わる情報をここに蓄積しておいて、実際の観測に備えようと思ってこのページを起こしました。


 
館山市 布良 (google)

 カノープスとは 星ナビ・「カノープスを見よう」 より転載させて頂きました
 
  星ナビ・「カノープスを見よう」 よれば、カノープスは 0.7 等の白い恒星で、その明るさはシリウスの 1.5 等についで恒星として全天で2番目です。

 しかし、あまりに南寄りの空にあるため、北半球の多くの地域(特にヨーロッパ)では見ることさえできません。比較的緯度が低いエジプト、メソポタミア、インドなどでは観察することができたため、結果としてその存在自体は太古から知られていました。

 古代中国の政治的中心地となった黄河流域(現代の西安など)では、カノープスは南の地平線すれすれに現れる奇妙な赤い星として知られていました。見えるときもあれば見えないときもあることや、縁起の良い赤い色であることなどから、中国ではカノープスを「南極老人星」や「寿星」と呼んでいます。南極老人とは、日本の七福神の寿老人あるいは福禄寿の元になった神様で、長寿をつかさどるとされてきました。
 
 そのため、この星を見ることは縁起がよいとされ、とくに、一目見ると寿命がのびるという話が有名です。ちなみに、東京や大阪などの緯度は古代中国の中心地とほぼ同じなので、当時と同じ感覚でカノープスを見ることができるかもしれません。




国際宇宙ステーションから撮影されたカノープス (2003年2月撮影、Wikipedia より)
地上で見ると赤い恒星ですが、本来は表面温度 7,350 Kの青白い星です。
直径は太陽の65倍、光度は太陽の14,000倍、質量は太陽の10倍もある巨星です。



 日本におけるカノープスの北限

 日本における計算上の北限は福島県いわき市の辺りだそうですが、山の上になると北限はもう少し北上します。

 国立天文台の渡辺潤一教授によれば、「北限競争」の結果少しずつ北上し、現在では山形県の月山だそうです。カノープスの撮影をライフワークとしている長野県塩尻市に住むカメラマン・丸山祥司氏は知る人ぞ知る有名人ですが、白馬に近い木崎湖から見えるというカノープスを、苦労の末、撮影することに成功しました。
の苦労たるや並大抵のものではなく、長野県に住むある女性のサイト 「美味しい生活!花と戯れて」 によれば、丸山氏は木崎湖に6年間通い詰め、2002年3月4日、131回目にしてやっとカノープスの撮影に成功したのだそうです。

 
カノープスは東京だと水平線から2度程度の高さであり、冬季の夜中に水平線すれすれにしか現れません。もちろん天候が良く、湿度が低く、見通しがベストでないと先ず見えないそうです。カノープスを見るということがいかに大変か理解できます。

 星ナビ・「カノープスを見よう」
によれば、天球上のカノープスの赤緯は-52゚42'なので、単純計算すれば北限は北緯37゚18'、福島県いわき市のあたりとなります。ただし、地平線近くの星の光は大気によって屈折されるので、実際の位置より浮き上がって見えます。これを「大気差」と呼びますが、大気差も考慮に入れると、新潟県新潟市から福島県相馬市を結んだ線あたりが北限です。

 
 カノープスの見つけ方  星ナビ・「カノープスを見よう」 より転載させて頂きました
 
j上記と同じサイト 星ナビ・「カノープスを見よう」 よれば、カノープスの見つけ方は以下のとおりです。  

 東京付近ではカノープスの南中高度はおよそ2度です。地平線(水平線)付近は天頂付近に比べて大気の影響が大きいため、カノープスは全天で2番目の恒星とは思えないほど暗く、夕日と同じように赤く見えます。南中するのはオリオン座のベテルギウスより後で、おおいぬ座のシリウスよりも先です。東京での南中時刻は1月20日が22時06分、2月1日は21時19分、2月10日は20時44分、2月20日は20時04分、3月1日は19時29分で、西ではこれより遅くなります(大阪で約20分、福岡で約40分)。見やすい時間は、南中の前後約30分です。見る場所は、南の地平線もしくは水平線が見渡せることが絶対条件です。高いところから見下ろすのも手ですが、高層ビルから見る場合は光害に邪魔されて難しいかもしれません。


 
最近はスマートフォン・タブレット・PCで簡単に星や星座をみつけることのできるグラフィック・ソフトが発売され、カノープスなどの恒星もすぐ画面上で確認できるようになってきました。スマートフォンやタブレットでは、GPS機能を活かして、見つけたい方向にスマホなどを向けると、その方向の星星が画面上に表示されます。すごい時代になったものです。紙製の星座盤を今まで使ってきましたが、これに置き換わることでしょう。

 
PC用としては M+Stellar というソフトがあり、 マイクロソフトスト・ストア で600円で買うことができます。
 
主な機能は下記のようになっています。

 
M+Stellarの画面(例)
 
•恒星、星座、惑星、メシエ天体などさまざまな天体の位置を正確に計算して表示。
•主な恒星の名前、星座名、星座線、星座絵、惑星の名前、メシエ天体の番号などを表示。
•昼光や月明かり、夕焼け、地上風景、光害までリアルに表示。
•地平座標グリッド、赤道座標グリッド、赤道・黄道線などの補助表示。
•センサー搭載端末を使って空に向ければ、そこに見えている星空をそのままCG表示。
•探したい天体を選択すれば、実際の空でその星が見える方向をガイド。
•西暦1900年から2099年まで任意の日、地球上の好きな場所からの星空を再現。
  
 
 スマートフォン・タブレット用の以下のアプリも充実しています。


Android用「スマートステラ」 
 
時・場所を指定して、美しく正確な星空を表示する天文シミュレーションアプリ。加速度センサーと電子コンパスに対応し、かざした方向の星空を表示します。 星のまたたき、リアルな惑星や星座絵の表示、さらに日食などにも対応し、美しい星空をお楽しみいただけます。
  

 
   

     
スクリーンショット
 

リンク集
 
1  カノープス - Wikipedia  カノープス概説 
2  布良星伝説  房総在住の筆者による伝説など
3  うさぎと星の小屋  信濃町で撮影したカノープスなど 
4 NHK 宇宙チャンネル コスミックフロント 「私の宇宙絶景」  渡部潤一教授の絶景はカノープス 
 5  星ナビ・「カノープスを見よう」  カノープスに特化したサイト 
6  布良星(めらぼし:カノープス)観測会紀行  千葉サイエンスによる観測会   鴨川一戦場公園の高台(魚見塚)で布良星観察
7  南房総データベース 「布良星の輝き」  一部に布良星の記述あり
8  三菱電機サイエンスサイト コラム 星空の散歩道 寿星」  渡部潤一教授のコラム 
 9  NHK BS コスミックフロント「星空の狩人たち」  丸山氏のカノープス撮影紹介など 
10  "Photo Library Scenary of the star" サイト  星座の写真集・カノープスなど
 
 君はカノープスを見たか New 2015年11月24日新規登録
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