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 三段紅葉の高瀬渓谷・白馬・鎌池の紅葉
錦繍の旅 
2012年10月24日~25日
 2015年8月29日制作
2018年2月3日改修
       
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大町・高瀬ダム

鎌池近隣の山

白馬五竜岳

写真は注記
以外は実写
 2012年の信州は紅葉の当たり年だった。

 この年、紅葉の”品質”を左右する日照時間・気温差などの諸条件が余程良かったらしく、信州の紅葉は息を呑むほど美しかった。

 出発の前夜、急速に発達した低気圧が日本列島を足早に駆け抜けた。お陰で北アルプスは初冠雪し、信州地方に華麗な「三段紅葉」をもたらしたのである。

 三段紅葉とは、「山頂が冠雪し、中腹は紅葉・黄葉しているが、山麓はまだ緑色のままの状態」を言う。

 長野県 小谷村・鎌池 の紅葉は特に見事で、現地の管理人をして「30年来の紅葉」とまで言わしめた。私達夫婦は旅行が好きで昔から毎年紅葉狩りをしてきたが、このようなすごい紅葉は見たことがない。この感動を記録し他の人に伝えたいとの思いからこのページを書き始めた・・・
24日 早朝自宅発 ⇒ 中央高速経由 高瀬渓谷白馬五竜スキー場 ⇒ 白馬・パイプのけむり
25日 朝8時過ぎにホテル発 ⇒ 小谷村・鎌池に直行 ⇒ 帰宅
 第1日目:2012年10月24日  高瀬渓谷を観て白馬村・五竜岳に向かう。白馬村に宿泊

八ヶ岳サービスエリアから見た八ヶ岳
 朝まだ暗き4時頃、晴れ渡った星空を見上げながら愛車プリウスαで千葉の自宅を出た。中央高速道路経由で先ず大町・七倉ダムを目指す。

 実は、宿泊ホテルを除き、前日まで目的地を決めていなかった。紅葉サイトを常時チェックし直前に行き先を決定。「長野県・大町・高瀬ダムの紅葉が今一番の見所・見頃」という情報がキメ手。
 この方式はマイカー旅行の醍醐味、バスツアーだとこうは行かない。丁度見頃だったというのは、経験的には10回に1回位だろう。紅葉は刻々変化しており本当の見頃は恐らく数日位か。

「高瀬渓谷緑地公園」(大町ダム)・展望台の風景
 高瀬渓谷には3つのダムがある。下から 大町ダム(龍神湖)七倉ダム高瀬ダムである。後者2つのダムは日本有数の高さを誇るロックフィルダム。時間的余裕があったので、大町ダムを高みから眺望できる高瀬渓谷緑地公園で一旦休憩。

 次に目当ての 高瀬ダム(標高 1,530m)に移動する。マイカーは七倉ダム駐車場で一旦降り、相乗りタクシーに乗り換える。代金は当時2100円今は2,200円。 なお、高瀬ダムはダム湖百選の1つである。

 左の縦長の写真は、七倉ダムに向かう県道326号線の、大町ダムを過ぎて1.4km 先の地点にある高瀬川に掛かる橋の上から見た風景。冠雪した唐沢岳(標高 2,632m)が美しかった。実はこの写真の撮影場所を全然覚えていないので、Google ストリートビューを丹念に追って上記の地点を特定した。

 ネット情報 には"高瀬ダムは”午前10時過ぎが最適、午後だと逆光になる"とある。

高瀬川と初冠雪の涸沢岳 (標高 2,632m)

高瀬ダムの3段紅葉(烏帽子岳 2,628m 方向)
 千葉在住の私達は、「Google ルート案内」を頼りに朝4時に自宅を出る。夫婦交代で連続運転、予定通り朝10時半に高瀬ダムに到着した。

 高瀬ダムから見える北アルプスの峰々は昨夜の低気圧で初冠雪し「三段紅葉」となっていた。湖面はエメラルドグリーン、カナダの氷河湖と同色だ。

 堰堤の向こうには不動隧道があり、名所 濁沢の滝(写真は 信濃大町なび )へはここを抜けなくてはならない。

 エメラルドグリーン色は、「上流から流れてきた硫黄と、高瀬渓谷の花崗岩中の長石が化学反応してできた生成物が原因 (東日本ダム研究所) 」だそうだ。



高瀬ダム湖 初冠雪の峰は三ッ岳(標高 2,365m)
野口五郎岳(標高 2,924m)

高瀬ダム堰堤から下流方向を見る
中央奥は頂部が冠雪した唐沢岳(標高2.632m)

冠雪した不動岳(標高 2,601m) 濁沢にて
 不動隧道は東京電力が造ったものらしいが、電力会社なのにトンネル内部の照明が消えて真っ暗、本当に手探り状態で進まざるを得なかった。お陰で手をかなり擦りむいたもんだ。

 トンネルを抜けた所の展望台からは 槍ヶ岳 が見えるらしい。確かに、ここ大町は北アルプスの麓の町で、一山越えればもう日本海なのだ。「随分遠くまで来たもんだ」と思った

 奇遇というか、同年・同日・ほぼ同時刻に同じ場所に来られた方が 高瀬渓谷の紅葉というページ を開設しておられるのを発見した
(2018年2月4日現在、このサイトにはアクセスできなくなっています)
写真がとても素晴らしいのでアクセスして欲しい。

 真っ白に輝く新雪の不動岳・濁沢の紅葉・濁沢の滝などをじっくりと眺めながら、自宅で淹れてきた魔法瓶のネスプレッソを夫婦2人で楽しんだ。まるで夢に出てくるような光景を眺めながら飲む、まだ充分熱いコーヒーの味は格別であった。ゆったりと流れる至福の時を過ごしながら、生きてて本当に良かったと思った。

 濁沢の滝 は濁沢の白い花崗岩の上を通って落ちている。滝壺も白いので余り目立たなかった。

 高瀬渓谷の錦繍の秋を満喫し山を降りたのは昼前、次の目的地・白馬に向かって愛車プリウスαを転進させた。

 濁沢でコーヒーを楽しむ

青木湖より鹿島槍ヶ岳方向を臨む

 国道148号線沿いの青木湖 で休憩。初冠雪の 鹿島槍ヶ岳(標高 2,889m)の眺めは印象的だ。

五竜岳スキー場の紅葉1
五竜スキー場に着いた。リフトを2つ乗り継ぎ、白馬五竜高山植物園 に到着した。時期も時期だから高山植物は枯れてほとんど見当たらない。

 冠雪した五竜岳(標高 2,814m)が目に染みる。麓の紅葉は既に終わっていた。

 白馬五竜高山植物園 付近の紅葉は、最盛期を過ぎてはいたが、結構見栄えがする。後背の白馬連峰との対比で、晩秋を思わせる美しい景色だ。

初冠雪の五竜岳

五竜スキー場の紅葉2
 今日は予約したホテルパイプのけむりに泊まる。

 ホテルのお風呂で家内が耳寄り情報を聞き込んできた。「近くの小谷村 鎌池 の紅葉がすごい」というのだ。

 私と同じ写真愛好家のご「主人と一緒に、先程、鎌池の絶景を見てきたばかりです」と言われたそうだ。

 初めて聞く地名であるが、同好の士を信じて明日は 鎌池 に出掛けることに決めた。人を信じるという事はこういう事なのだ。

五竜スキー場から白馬連山方向
  第2日目:2012年 10月25日   長野県・小谷村・鎌池に向かう

白馬大橋より白馬五竜岳を臨む
 朝8時頃ホテルを出た。プリウスαのナビの目的地を「鎌池」 にセットし、指示通りハンドルを切る。

 鎌池(標高 1,530m)の名前は池の形がその由来。

 日本海に向かって走る国道148号線、糸魚川街道を走っていると松川に架かる「白馬大橋」にさしかかった。この橋は白馬連山の撮影ポイントでもある。今日は白馬五竜岳(標高 2,814m)と白馬岳(標高 2,932m)が特に目立って見えた。

白馬大橋より白馬岳を臨む

鎌池駐車場入口付近
 比較的早くホテルを出たので、随所にすれ違いできない細い山道があったが、トラブルもなく、無事、鎌池の駐車場に着いた。空は澄み切っていて、湿度も少なく見通しも極めて良い。

 駐車場は狭く50台位しか駐車できない。既にほぼ満車状態だったが、現地の管理者のガイドで無事駐車できた。

 駐車場あたりからして見事な紅葉、錦繍の世界である。先ほどの管理者も「30年来のすごい紅葉です」と言っていた。

鎌池駐車場横の紅葉

 約1時間ほど掛けて、撮影しながら池を一周した。集中して夢中でシャッターを切っていた。これまで素晴らしい光景は見たことがない。

 空はあくまで澄み切っている。写真的には雲1つくらい欲しいところだが、コンテストに応募するわけでもないので特に問題はない。しかしながら、出来上がった写真を見ると、現場のイメージがうまく伝わってこない不満が残るのだ。
 その時の鎌池の紅葉は活き活きとして輝き、精気に満ちていた。この生体エネルギーが写真からは感じ取れない。

 その理由は、私の写真が下手だからかも知れないし、写真という表現手段の限界であるのかもしれない。

 写真的に不満はあるが、今回の「錦繍の旅」は多くの幸運に恵まれ、お陰様で、至福の一時を過ごすことができた。

 各地の紅葉のイメージは、今のところ鮮明な記憶として残っているので、惚けない限り思い出すことができるだろう。この文章も3年前の記憶に基づいて書いている。

 しかし次の疑問が残る。「惚けたらどうするの?」

 「今回の旅の感動を伝えたい」との欲求がこのページを書き始めた主な理由であるが、もう一つある。

 2,015年現在、私は後期高齢者となり、記憶力も落ちてきていることを日常生活において実感する。
 このページは、記憶力が年々減退し、遂に、全記憶を失ってしまう恐怖への対策でもあるのだ。最近私人の自叙伝が盛んなのは、恐らく、同じ理由からではないかと推察する。
 私の場合、他人に伝えたいこと・子孫に伝えて置くべき事柄・・などをホームページの形で表現した。

 書く内容は「公表に値するか」が選定基準となる。何でもだらだらと書き綴る積もりはない。忘れる前に大事な事柄を書き残しておくということだ。

 「表現の自由という権利は認めるが、インターネットという社会の公器を私人のボケ対策に悪用していいの?」という苦情が恐らく出るかも知れない。

 その時は、今まで見てきた奇跡的な紅葉に免じてお許し頂きたいものだ。

 ジャンジャン ・・・

鎌池の紅葉

石を配した鎌池
  
 

長野県小谷村「鎌池」