7年前のPCが最新鋭機並に
2019年3月5日
制作
 

 本稿は、7年前に買ったWindows7の古いパソコンに、 ssd を導入したら起動時間が 6分40秒 から25秒 に劇的に改したという話題についてです。

 2011年7月24日アナログ放送が地デジ放送に切り替わったのを機に、東芝は地デジ対応の新機
REGZA PC dynabook D711型を発売。我が家では奥様専用機として、2012年 1月 2日、本機をバーゲン価格の 68.7千円 で購入しました。 当時としては、最新の液晶を採用した高品質の映像が売り物で、現在でも液晶画面の美しさは変わりません。

 
REGZA PC dynabook D711型 (実写)

 当機はその後、Windows8➡Windows8.1➡Windows10へと真面目にバージョンアップを重ねるうちにWindows 10のマイナー更新が一切できなくなりました。本機のTV受信機能用のドライバーが原因のようでしたが、受信機能を削除しても変わりません。BIOS自体までいじらないといけないようです。苦闘1年半、諦めかけていたところ、偶然、東芝が用意した回復プログラムを東芝のホームページで発見、早速実行したところ問題解決。溜まっていたWindows10の更新がすべてインストールされ、最新のOS状態になりました。以降の更新もすべて順調です。

 CPU能力が低いセレロンだったので、もともと、立ち上がり・処理速度とも遅かったのですが、メールとかネット検索ぐらいしかしないのでこの問題には目をつぶってきました。液晶は美しいので捨てるには惜しいと思いながら、実測で6分40秒と起動に時間がかかり過ぎ。いつ捨てるかと考えながら、プリンターと接続されているので捨てるわけにもゆかず悩みのたねでした。

 最近、SSDの価格がえらく安くなったことから固定デイスクをSSDに換装したらまだ使えるのではないかと考え実行してみました。
 いくつかの問題をクリアして換装したら結果は大成功。多くの思い出を刻んだ本機は、高価な高性能機種並の快速立ち上げ・処理速度を達成し、復活どころか高性能機に変身してしまいました。CPUはセレロンのままで替えてはいません。7年前の古いPCも、SSD換装によって高性能機に変身させられることが分かったので本レポートを残すことにしました。

 しかし問題がありました。PCのカバーの取り外し方がさっぱり分からないのです。ネジ類を外してみてもケースはびくともしません。ネットで調べると動画で手順を解説したサイトが多く見つかり、これを参考にして見事ケース・カバー取り外しに成功。この解説は Regza(レグザ) ではなく Qosmio(コスミオ) という上位機種についてのものですが、一部を除きほぼ適用できる内容です。このシリーズには固定デイスク関係に問題が多かったらしく、ssd換装などの需要が結構あるようです。このサイトの発見が今回の作業成功のポイントでしたね。

        東芝 REGZA PC dynabook Qosmio D711/WTMEB HDD交換分解


東芝 REGZAの主な仕様
CPU 東芝 REGZA PC dynabook D711型 Celeron液晶一体型デスクトップPC   

東芝 REGZA PC dynabook D711型
OS 購入時Windows7 ➡ 3回のバージョンアップを経て現在Windows10
デイスプレイ 21.5型ワイドIPS液晶(1,920×1,080 のプログレッシブ(順次走査)表示方式の画像 、1,677万色
メモリー  8GB (購入時4GB)
固定デイスク  1TB 3.5インチのHDD
価格 68.7千円 (量販店) 
特徴  東芝は地デジ開始を控えた2012年、テレビ受信・AV機能を強化した、HDDが1GBという意欲的な新機種を発売。電力LEDバックライトの21.5型フルHD液晶・地上デジタルチューナーを搭載。液晶性能が素晴らしい。
 作業は次の手順で進めます.。

   準備作業
    PCのケース取り外し
   
Windows 10 システムのクローン作成
    ssd の取り付け
   
作業完了と作動確認

 準備作業 (取り揃える材料と工具類)
 以下の材料・工具類を準備します。


SSD

HDDケース

内張りはがし

ミラーマット

ssd  何はともあれssdを真っ先に購入します。PCの固定デイスクの容量は1,000GB(1TB) もあったのですが、Windows 10システムやアプリ・データをひっくるめて100GBくらいしか使っていないので、ssd容量は500GBにしました。最近 SSD も安くなってきており、2018年4月頃アマゾンで480GB ssd (サンディスク社製 ultra2)を買ったときは送料込みで 17,820 円でしたが、今回(2019年2月)は同じサンディスク社製 ultra 500GBの価格は何と8,900円でした(ポイントを使いたかったので楽天から買ったが、実際にはアマゾンより高め)。容量・性能もアップした上で、1年足らずで1万円弱の価格低下を見たわけです。

HDDケース 手持ちのものを使います。オウルテック Owltech社のHDD/ssdポータブルHDD ケースで、この中にssd やHDDを収めるものです。USB端子経由でPCに接続し外部デイスク装置として用いるのですが、今回はクローン化のためにSSDを接続します。私が買ったのは OWL-EGP25U3V3-BK [ブラック HDDケー型で1,200円でした。

内張りはがし
 もともと車の内装を剥がすための道具で、プラスチック製です。私は愛車に革張りシートカバーを取り付ける時に重宝しました。手持ちです。今回はこの道具があって作業がはかどりました。PCのケースを傷つけないでカバーが比較的簡単に取り外せました。

ミラーマット 浴室の鏡を取り付けるための厚さ5mmの強力なスポンジ状両面シートです。ssdをPC内で固定するための重要な材料です。理由と使い方については下記の作業手順で御覧ください。

 P Cのケース取り外し 
 
本体ケースと裏側ケースを外した状態

  下記のネット情報を頼りにPCを分解(ケースを取り外す)を行います。


東芝 REGZA PC dynabook Qosmio D711/WTMEB HDD交換分解

 先ずスタンドを取り外し、ケースを止めているネジ類を外します。部品接続ケーブルなども外します。

 裏蓋ケースは本体ケースに嵌合(ぱちんと止める)されており、マイナスドライバーをケースの隅に差し込み、広げた後、内張り剥がしを使って本体ケースと裏側ケースの嵌合部分をパチンという嵌合が抜ける音を確認しながら外してゆくと、いずれ両ケースが離れます。

 左の写真が外した状態です。5分位で作業完了。

 左の写真は、普通は2.5インチのところ、3.5インチの大型1,000GBの Western Digital 社製 HDDドライブです。これを外して、その後にクローン化されたSSDを装着します。なお、今回使用した ssd も  Western Digital 社製でした。
 
1,000GBのHDDドライブ

    Windows 10 システムのクローン作成
 
 クローン化は、今使っているWindows 10システムと、アプリケーション・データなどのソフト・データなどの一切を別のHDDやssd にすべてコピーすることを言います。クローン化されたデイスクを現用の固定デイスクと差し替えると、高速化されたPCが出来上がります。クローン化するデイスクは、当然、高速のssdということになります。これをやるには2つの道具建てが必要です。


  クローン化に必要なものは、クローンを作るためのソフトです。おすすめは、EaseUS Todo Backup Free というソフトです。詳しい操作手順は省略しますが、今回購入のSSDを収めた上記のケースをPCに接続して、このソフトでSSDにクローンを作ります。

 重要なのは、クローンを作る前に行うSSDの初期化(フォーマット)の際、MBRシステムの組込を忘れないことです。このMBRは、マスターブートレコードといい、このシステムからWindows 10を起動させるための重要なシステムです。

 あとは、PCにssd への換装を行って電源を入れれば直ち爆速化されたPCが立ち上がります。クローン作成所要時間は2時間くらいでした。クローン作成が終わると、外した固定デイスクの所に ssd を組み込むだけです。ものの10分もあれば組み込み作業は終わり、直ちに電源を入れてWindows 10を立ち上げます。

   
   ssd の取り付け
 
HDDドライブを取り外したところ

    
 写真の奥にあるパンチングされた板のところに固定デイスクがねじ止めされていました。
接続ケーブルを端子から取り外して固定デイスクを取り外します。ここに上記のSSDを置きます。

今回は適当なネジ留め具がないので両面接着シートで止めることにしました。SSDは50gくらいの軽さなので、この止め方でも問題ないでしょう。

2番目の写真が両面シートを貼ったところ。
3番目の写真はそれを裏返して軽く押さえると取り付け完了!


 取り外したHDDの用途はありませんが、万一、SSDが壊れたら戻して再利用することとし、捨てないで取っておきます。
 
SSDに両面接着シートを貼り付け

 
SSDを正常位置に貼り付け

   作業完了と作動確認
 
完成 ➡ 起動


  
 取り外したケースを元通りに戻して作業完了。

 電源などを接続してPCを起動。
 システムは見事1発で立ち上がりました。

 起動所要時間は6分40秒 ➡
25秒でした。

 (以上)