拡大法
ポケモンGOの技術的側面
(制作:2017年5月4日)
 
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ポケモンGOの世界
私のポケモンGOライフ
 はじめに 
 
 私の現役時代の仕事はシステムエンジニアでした。職業柄、ポケモンGOのハード・ソフト面に興味があります。ポケモンGOで遊びながら、「このポケモンのデザインはよくできている、美しい、流石にこのオンライン処理の速度は俊足だね、Google が地球上に構築した6本の光海底ケーブルの威力だろう、ポケストップの処理の優先順位は最下だろう、レスポンスが悪いもの・・」などと、技術的側面やソフト的な処理といった裏側で動いているシステムのことも思い描く・・と言った具合です。

 ポケモンGOは、「
富士山頂上剣ヶ峰の名前でポータル登録されている 」ほど普及し、今や、子どもから熟年者までを巻き込む社会的存在になってきましたが、一般的なゲームと違い奥が深く、斬新な考え方と多くの領域の最新の成果を取り入れた画期的なゲームとして華々しく登場しました。その卓越性について思いつくままに列挙してみました。

  ポケモンGOの卓越性

  子供から熟年まで年齢層が広大
 
莫大な数のユーザ数
 
ユーザが世界各国に広がっている。
 
仮想と現実世界のミックスという着想が画期的で面白い。
  屋外プレイが前提で健康的
  日本の妖怪イメージを継承している点が好印象
 
世界観が壮大
 
Googleマップをを活用している点がすごい。
  日米合作ゲーム
  ゲーム自体が無料
 
課金の額が安い。
 
操作が簡単。
  米国ナイアンテック社の Ingress の「ポータル」を利用している点。
  拡張現実(AR)という最先端の技術を本格的に導入したこと。
 
最先端技術の活用(GPS・コンパス・ジャイロセンサー)が半端ではない。
 3次元モデリングが面白い。
  美しいアニメ画像
  高度なアプリ開発技術を評価すべき
  極めて多いユーザに対応できるデータベースはすごい。
 
リアルタイム処理が早い。

 そこで、本論ではポケモンGOの次のような技術的側面について論じます。

ARとVR について

 最近は仮想現実・VR、拡張現実・ARという言葉を見かけることが多くなりました。ポケモンGOでは、拡張現実をゲームの革新技術として導入しています。その定義をネットで探ってみると多数ヒットします。PANOPLAZAサイトさんの「 5分でわかるVR(バーチャルリアリティ)とAR(拡張現実)の違いについて」にある定義が一番分かりやすかったので下記にご紹介します。

 現実世界で人が感知する情報に「何か別の情報」を加えて表現するのが「AR(拡張現実)」
 
仮想世界を含めたあらゆる体験を時間や空間を超えてまるで現実世界のように表現するのが「VR(バーチャルリアリティ)」

 ポケモンGOは、「拡張現実(AR)機能」によりポケモンをスマートフォン上に表示しており、ARの代表例と言えましょう。さらに理解を深めるために多くの具体例を調べてみましょう。

    AR(拡張現実)の具体例
 ポケモンGO  
ポートタワーに現れた「ゴースト」
(クリックで写真拡大
 本ページの 主題となったゲームアプリで、現実の映像の中にピカチュウなどのポケモンが出現します。 
 星座表  
(例)カノープス付近の星座

(クリックで写真拡大
  夜空にかざすと、見えている星座を確認することができるアプリ 週間アスキーより引用) 
  山カメラ  
山カメラの実例
(クリックで写真拡大
   このアプリは、山の名称をカメラ上にマッピングして表示するものです。これで「山座同定 (さんざどうてい)」が楽になり、登山やハイキングがさらに楽しくなります!電波の届かない箇所での利用に配慮し、通信圏外でも本アプリを利用することが可能です。(Google Play より引用)

  AR山   「あの山の名前は何?」 そう思ったことは無いですか?景色の良い展望台のような場所で。誰かが、遠くの山を指して質問された事がありませんか?そんな時「さぁ・・・分からない・・・」と諦めていませんでしたか?(Google Play より引用) 
  e国宝
  e国宝は、国立文化財機構の公式アプリです。東京国立博物館、京都国立博物館、奈良国立博物館、九州国立博物館の4館が所蔵するおよそ1,000点の国宝と重要文化財について、高精細な画像を解説とあわせてご覧いただくことができます。作品の画像は自由に拡大することができますので、細やかな表現のすみずみまでじっくり鑑賞できます。一部の絵巻や経巻では、巻頭から巻末まで、すべてつながった状態でご覧いただけます。また、お気に入りの場面や部分をブックマークに登録すれば、すぐに呼び出すことができます。縄文時代の土偶から近代の油彩画まで、幅広い分野の優れた文化財を新しいかたちでお楽しみください。(Google Play より引用) 
 姫路城大発見アプリ   AR(拡張現実)やVR(フルCG)による復原CGによって、現存しない建物が再現され、在りし日の姿を見る事が出来ます。また、城内の仕組みを説明した再現映像も収録しております。是非このアプリケーションとともに姫路城を存分に体感してください。(Google Play より引用) 
  IKEAカタログ   ARによって家具の配置をシミュレーションできるイケアのアプリ (PANOPLAZAサイトより引用) 
 
VR(仮想現実)の具体例
 ソニー PLAYSTATION VR  
PlayStation VR (YouTube)
(クリックでビデオ表示
   PlayStation®VRはPlayStation®4の魅力を高め、ゲーム体験をさらに豊かにするバーチャルリアリティ(VR)システムです。VRヘッドセットをかぶると、プレイヤーの360度全方向を取り囲む、迫力のある3D空間が出現。独自の3Dオーディオ技術との連動によって生まれる圧倒的な臨場感により、ゲームの世界に本当に入り込んでいるかのような体験をもたらします。(sonyのサイトより引用)
 Leelbox 3D VRヘッドセット  
amazonn で買えるVR用ヘッドマウント・デイスプレイ (YouTube)
(クリックでビデオ表示
   
VR用ヘッドマウント・デイスプレイ
画面の例
(YouTube)
(クリックでビデオ表示)
 ■このヘッドマウント・デイスプレイに4~6インチサイズのスマートフォンを装着してVRを体験するシステムです。
 ■このヘッドマウント・デイスプレイで全ての映像を3D画面になるわけではなく、『Youtube』にアップされているVR用のSBS動画のようなVRアプリケーションと映像をダウンロードすれば、間違いなく利用OKです。

 ■例えば:『Youtube』にアップされている、右目用・左目用の動画を左右分割で映した「YT3D」動画。サイドバイサイド方式と呼ばれ、それぞれの映像を両目で見たときに、立体的に見えるという映像形式です。裸眼でも、立体映像として見る事は可能ですが、ピントが合いにくかったり、そもそも立体的に見えなかったりという事があります。このヘッドセットを装着すると、ハッキリ!クッキリ!誰でも3D体験をする事が出来るようになります。(Amazonのサイトより引用)

 ANA360  
ANA360 のVR画面例

■ スマホを使って、簡単にHMD(ヘッドマウント・ディスプレイ)のような閲覧ができる「カードボード」を使い、まるで実際に日本のその場所に行ったかのような演出を実現しました。この企画は、海外からの旅行者に対し、来日時に日本国内で様々な場所を訪れてもらうための取り組みで、アプリには今後も随時新しいコンテンツが追加されていく予定です。

■ANA 360°アプリはあなたにインタラクティブな360度のショートムービーを通じてバーチャルリアリティ(VR)の体験を提供します。
あなたは、日本の様々なとユニークな経験をシミュレートするショートムービーを楽しむことができます。ANA360などより引用


  「日経新聞ニュースプラス・「日陰者」ARに脚光 ポケモンGOが進化を後押し by ジャーナリスト 新 清士 」によれば、これまで、ごく一部の人々にしか認知されていなかったAR技術を、ゲームに取り入れることで一気に身近な技術へと変えたポケモンGOの功績は多大といえる。今後登場する本格的なAR技術にとっても、大きな意味を持つ。これを当欄の結論としましょう。

 ARについては、日刊工業新聞の2016年2016/7月26日付の社説にも、「社説/「ポケモンGO」の技術−仮想空間を拡張、現実に人を動かす」というタイトルで取り上げられています。

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スマホのGPS・コンパス・ジャイロ・カメラ・タッチ機能

 
ソニー・スマホ Xperia Z4の内部


 最近のスマートフォンとタブレットの進化は凄まじいですね。スマホの厚さも7.6ミリほどと薄くなり、画面はタブレットかと思うような6インチサイズのものさえ発売されています。部品も超小型化されてきています。上の写真はソニー製スマホの内部ですが、大半がリチウムイオン電池で占められており、残されたスペースに、カメラ・モジュール、ジャイロ、電子コンパス、GPSセンサー、マイクロ・スピーカー、タッチセンサー、振動素子、水晶発振素子などの大量の部品が詰め込まれているわけで、極超小型化されていることがよくわかります。基幹部品の多くが日本製です。使われているCPUは残念ながら日本製ではありませんが、一昔前のスーパーコンピュータの性能を軽く凌駕しているし、画像処理専用のマイコンであるGPUの処理速度も驚嘆するほど早くなってきています。

 昔、携帯・スマホは日本の独壇場だった時がありましたが、今は見る影もない事は寂しい限りです。しかし、業界トップの Iphone を販売している米国企業のアップルは、米国内で製造している部品は殆どないのではないでしょうか? アップル社は製品企画、ソフト開発、デザイン、販売管理に特化したファブレス企業(工場を持たない製造会社)になっています。米国は英国と同じように、とっくの昔に製造立国を放棄し金融立国を国の方針にしていましgた。したがって、トランプ大統領の基本方針の1つである車などの製造業の復権はかなり難しいと私はみています。第一、協力会社・下請けを含めて昔の企業や技術者は逸散し、他の仕事についているだろうからです。一旦退出した業界を元に戻すことは非常に難しいと言わざるを得ません。したがって安易にリストラをやる日本の技術立国の将来は残念ながら厳しいでしょう。

 因みに中国スマートフォンメーカーの2016年の生産台数は、世界スマートフォン生産台数の5割超を占める7億5000万台くらいだそうです。それにしても凄まじい数です。スマートフォンの基幹部品の多くが日本企業から供給されていることをご存知でしょうか。ファーウエイ社の場合、50%以上が日本の部品を使っているそうです。スマートフォン本体は外国勢に完敗ですが、高性能化・超小型化を得意とする日本の部品製造業は、高級部品供給者として生き残りを果たしています。

 この事実は、グロバル化という潮流の影響をもろに受けています。給料が1/10の後進国では、大雑把に言って、例えば、電気代や水道代も格安、土地代も安いでしょう、つまり、物価も1/10程度と安いはずです。技術力がある、あるいは,日本の技術指導を受けて製造・組み立て作業ができる能力さえあれば、一応のレベルのスマートフォンを格安で先進国に輸出することが可能です。この能力をもった諸国と米国や日本が太刀打ち出るはずがありません。対抗するには、日本から出てそのような力のある後進国に製造拠点を移すしか無いでしょう。これがグローバル化の実態です。

 国内にあった電子部品メーカーや下請け工場は大半が製造拠点を海外に移しました。田舎の「シャッター通り」を生み出した本当の理由がここにあります。グローバル化は雇用を大きく失っているわけです。非正規社員が減っていること、パートの従業員が大幅に増えていること、給与が上がらない・給与が減っている点もグローバル化環境で競争に打ち勝つための手段になってしまいました。日本経済が縮小を続けている理由は、少子高齢化だけではなく、グローバル化が進んだことが大きな理由になっているのです。スマートフォンが安く買える点は良いのですが、グローバル化には上記のような負の側面があるのです。

 話が脇道にそれてしまいました。

 上で述べたスマートフォンの部品のGPSセンサー、カメラ・モジュール、ジャイロ、電子コンパス、タッチセンサーは、ポケモンGOに欠かせません。現在位置を測定することはポケモンGOの基幹中の基幹機能です。下の写真は、GPSの補足状況を表示してくれるアプリのスクリーンショットです。空を飛び回っているGPS衛星の数が多いのには驚きます。下の例では、衛星の総数が29もあり、信号の強さが規定以上に大きい測定上有効な衛星数が12となっています。最小数で3個以上あれば測地できますのでこれは充分な数です。

 
 GPS衛星の補足状況図

 ジャイロはスマートフォンが縦方向にあるか横方向にあるかを検知します。コンパスは文字通り東西南北のどちらの方向を向いているかによって地図の向きを自動的に回転してくれますが、このための重要なセンサーです。スマートフォンを持って歩くと自分の位置も自動的に動いてくれる様子は、最初は新鮮な驚きでした。

 カメラはポケモンが現れたときにAR機能をONしていたらカメラが撮ったまわりの光景上に重なってご本尊のポケモンが同時に表示されます。慣れてくるとAR機能は切ってしまいますが。超レアのポケモンが出現したら、捕獲に夢中になりすぎてもスクリーンショットを撮る余裕があればのの話ですが、記念撮影をすることもあります。

 タッチセンサーは重要な部品だと思います。スマートフォンには機械的なスイッチと言うものが電源スイッチなどを除いてありません。基本操作は画面へのタッチが基本です。画面を拡大する時、ピンチといって2本の指を広げることも含めてタッチします。ポケモンGOの操作が誰にでも簡単にできるのは、スマートフォンの基本機能であるタッチ操作によるものです。
本格的なAR技術にとっても、大きな意味を持つ。これを当欄の結論としましょう。

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Googleの偉業
 
 まずGoogleが提供しているサービスや、ソフト・ハードについて調べてみました。調べてみて、私自身、Googleが成し遂げた成果に改めて驚いているところです。それぞれの機能は全く新しく考えのアプリケーションだったり、既存のものならこれらを凌駕する最高水準レベルを狙っています。しかもそれが無償である点も考慮するとまさしく「Googleの偉業」であると言っても差し支え無いでしょう。
 この項目を設けたのは、ポケモンGOがGoogleの資産を受け継ぎ、「Google文化」の強い影響を受けていることを強調したいがためです。逆に言えば、GoogleがなかったらポケモンGOは生まれなかったでしょう。(なお、ピンク色文字の部分は引用させて頂いたものです。)

Google検索機能  Google開業時点のサービスです。その検索の俊足ぶりには驚嘆します。件数の多い検索でも間髪をいれず答えが返ってきます。検索速度は音声応答などでも肝心な要件でもあり、Googleの総力をあげて検索速度の改善や研究開発を常時しているようです。
 ヒット件数も半端でなく多いし、内容的にも非常に網羅的です。20年ほど前、「研究者の仕事の約4割が文献探しに費やされる」という調査結果がありましたが、検索機能の充実と文献などの登録数が飛躍的に増大した結果、文献や情報検索時間は極めて楽になったと言えるでしょう。弊害として、卒論などはネットの検索結果だけで纏める学生も多くなってきているようです。
 Gmail  Android のスマホを買うと、必ずメールアドレスの登録が要求されるので、Android ユーザにはご承知の機能です。メールができるだけではなく、Googleカレンダーでもこれがあると便利な使い方ができます。例えば、家族間でスケジュールを共有することが簡単にできます。(参考:私の神アプリ google予定
 Googleマップ  今やGoogleマップがネットワーク上の地図の業界標準になってきました。.Google Earth やストリートビューなど、便利な機能が満載で、ポケモンGOや下記のGoogleドライブのベースにもなっています。
 特にすごいと感じるのは、Googleアースのシームレス拡大縮小機能です。縮小を進めるとしまいには宇宙から見た地球の画面になり、逆に、拡大を続けると自宅の家構えや車庫、マイカーのナンバープレートの数字さえ見えるほどまでズームアップできます。その間、つなぎ目が見えない「シームレス」な画像なのです。
 西欧には「神の視点」から物事を見るという考え方があります。自分が立っている地点から見た光景や考え方ではなく、客観的に物事を見、聞き、常に高いところからの視点を尊重する「俯瞰の思想」という考え方があるようです。この考え方には長所・短所があるわけですが、技術領域や科学の分野で日本人が西欧の国々に負けているところが多いのは、この考え方が日本人には欠けていたことからきている・・と私は考えています。
 Googleマップは、まさしく神の視点からものごとを把握するという「俯瞰の思想」を非常に高いレベルで地図の領域において具現化したものと言えます。地図の理想形でもあります。俯瞰の思想については、弊ホームページ スイス・ツアー でも触れています。
 Googleカレンダー  スケジュールを管理するためのソフト。PC・スマホ・タブレットのいずれでも使え、画面が大きいPCとスマホでは画面の作り方が違いますが、それらの間でデータが共有され同期も自動的に行われます。PCで予定を入力し、スマホでチェックするという使い方を私はしています。欲しい機能は先ず用意されている感じです。Gmailのユーザであれば誰とでも予定の共有・閲覧ができます。この機能の効果は抜群で、近くに住む孫達の塾や習い事への送迎予定管理にフル活躍しています。この辺の状況は当サイトの 私の神アプリ google予定 で紹介しています。
 Googleドライブ  Google ドライブを使用すると、あらゆるファイルを安全に保管して、スマートフォン、タブレット、パソコンでどこからでもアクセスできます。動画、写真、ドキュメントなど、ドライブ内のファイルは安全にバックアップされるため、失われることはありません。また、ドライブ内のどのファイルやフォルダでも、閲覧、編集、コメントに他のユーザーを簡単に招待できます。GooglePlay
 この機能は最近良く知られるようになり使っている方も多いのではないでしょうか。自動的にファイルがバックアップされるので、自分のPCやサーバに保存するより安心かも知れません。一定の容量制限付きで大量のファイルをネット上の「クラウド・サーバ」預けられるサービスです。Googleの場合、無料で預けられる上限の容量は15Gバイトですから、普通はまず困らないでしょう。他にマイクロソフトの OneDrive 、Amazon Drive、アップルの icloud などがありますが、Googleドライブは多機能性では他を圧倒しています。
 Googleフォト  Google フォトは Google が提供する新しいフォト ギャラリーで、撮影した写真や動画の保管や整理にぴったりのサービスです。写真や動画が自動的にバックアップ、整理されるので、目的のファイルを簡単に見つけて共有できます。また、バックアップした後は元のファイルを簡単に削除できるので、スマートフォンの容量が足りなくなる心配もありません。GooglePlay
 Google Chrome  PC・スマホ・タブレットで動く代表的なネットワーク・ブラウザ。ここで紹介しているソフトを使っているなら Chrome を使うのが得策でしょう。お気に入りなどがPC・スマホ・タブレットで共有され、手間をかけて移行する必要もありません。色々な機能が付加されており利便性は圧倒的ですが、処理速度が遅くなってきています。Chrome 音声検索を使い始めたらもう手放せません。
Google Play Music   Google Play Music は、4000万曲以上の豊富なラインナップを持つ月額980円で聞き放題の音楽ストリーミングサービスです。聴けば聴くほどあなたの好みを学習するレコメンデーション機能や、あなたの生活や気分に合ったプレイリストを最適なタイミングでお届けする機能など、聴きたい時に聴きたい音楽をおすすめします。また、お手持ちの曲を最大 50,000 曲アップロードして、どこにいても Android や iOS 、ウェブから無料で自分の音楽コレクションを楽しむこともできます。さらに、お好きな曲をどれでも携帯端末にダウンロードして、オフラインでも楽しめます。ストリーミングだけでなく、1曲ずつ購入してダウンロードすることも可能です。GooglePlay
 You Tube   言うまでもなく動画を集めたGoogleのクラウドサービスです。最近の地上波のテレビは内容がつまらないので天気予報くらいしか見ないのですが、You Tube はしょっちゅう見ています。内容は種種雑多で、しかも大量にあるので選択に迷うことが多いです。
 弊ホームページでも動画が最近多くなりましたが、基本的にYou Tubeを利用させてもらっています。公開方式としては3種類あり、一般公開、限定公開、非公開(本人のみが見ることができる)となっています。一般公開は検索すれば見つけられるもので、限定公開は動画のアドレスを知っている人だけが見られます。全世界の動画を集めているので、気が遠くなるほどの容量のサーバを用意しなければならず、これが無料で利用できるのですから非常に有り難いですね。
 Google翻訳  Google の無料サービスで、単語、フレーズ、ウェブページを英語から 100 以上の他言語にすぐに翻訳できます。
 Googleドキュメント  ワープロ、表計算、プレゼンテーション、図形編集の4つの機能が提供されている。ドキュメントはいずれもGoogleのサーバ上に保存されるが、他形式とのインポート・エクスポートも可能。他のユーザとのドキュメント共有をサポートしている。縦書きには対応していない。また、保存した時点でフォーマットが失われるため取り出した文章も横書きのままである。(Wikipedia)
 OK Google  Googleの音声応答・検索機能システム。 Chromeブラウザで "OK Google" と喋ると音声機能がスタートします。スマホではアップルの siri が有名ですが、今ではGoogleの音声機能のほうが性能面で凌駕しているとも言われます。タブレットではキーボードがないので、音声で検索するのが当たり前になってきました。天気予報などで使うと音声検索の有り難みがよくわかリます。「明日の〇〇地方の天気」と」喋るだけで答えがすぐ出てきます。
 Android OS  Googleが提供するスマホやタブレット用のオペレーティングシステムです。一方の旗頭であるアップル社のIOSも有名ですが、世界的に見るとその占有率は Android OSが凌駕してきているようです。マイクロソフトのPC用のオペレーティングシステムであるWindowsは、PCの価格に含まれていますが、自分でWindowsを購入した際は2万円ほどでしたから結構高額だろうと思います。 Android OSの費用が問題になったことは聞かないので、恐らく無料に近いのではないかと思います。
Googleのスマホ 最近になってGoogle社はスマホやタブレットを発売するようになりました。必ずしも価格が安いとは言えませんが、性能的には一定以上のレベルを確保しています。最新型の Pixel はとても評判が良いです。
 ポケモンGO  厳密に言えば、ポケモンGOはGoogle社単独で開発されたものではありません。Googleから分社したナイアンテック社と任天堂の子会社「株式会社ポケモン」が共同で開発したものですが、ポケモンGOの課金額が極めて安く設定されている、データベースはGoogleのものを共有しているなど、Googleの資産・成果物・考え方を強く継承しています。
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ポケモンGOの画像設計 

デザイン全般

 
ポケットモンスターのキャラクターもそのデザインの良さが光ります。どのポケモンも、個性があり同じようなデザインはありません。例えば、ピカチューなどはあくまで可愛ゆく、ヘドロから生まれた「ベトベター」はあくまで汚くデザインされています。デザイナーが心血を注いで魅力のあるポケモンを生み出そうとする努力の跡が伺えます。特に、下に掲げたポケモンには人気があります。キュウコンなどは毛並みが黄金色で目立つ存在です。私も好きなデザインです。一晩で1,000キロメートルを駆け抜けると言われるギャロップも素晴らしいですね。

 
 
 「ギャロップ」   「キュウコン」

3D設計と3Dアニメ (You Tube)

 ポケモンは立体的に設計され360度回転させることができます。集めたモンスターのカタログ画面では、360度3次元回転画面を見ることもできるし、モンスターに指でちょっかいを出すと怒り声とともに怒りのアニメーションさえ用意されています。この機能については、青葉の森公園で遊んでいるとき、保育所の年長さん組だという男の子から光栄にも声を掛けられ、2人だけで20分近くもポケモンGO談義をしている際にこの子から教えてもらったことです。何か天才的な幼児でしたね。

 下は私のお気に入りのポケモンの3次元アニメーション動画を集めてみたものです。ヘドロがポタポタと滴り落ちるベトベターのアニメーションはすごいの一言です。昔鳴らしたプロボクサー、海老原をイメージしたらしい「エビワラー」の動きを最初見たときは、ボクサーの動きの特徴を捕らえたアニメーションには思わず身震いするほどの感動を覚えました。特にフットワークにはリズム感があります。「ベロリンガ」などは、あの舌でベロンとなめられでもしたらそれこそ失神してしまいそうなリアル感があります。動画は指でちょっかいを出して怒らせるシーンも収録しておきました。

私のお気に入り 3Dモデル・モンスター集     






 

 



 
ポケモンとIngress

ポケモンGOの沿革
 
ポケモンGOは、任天堂傘下の株式会社ポケモンがもつポケットモンスターのキャラクターを活かして、Ingress の仮想現実(AR)と、スマートフォンの基幹技術である位置情報システム(GPS)を組み合わせて出来上がった日米合作のゲームソフトです。そして、日本では、2016年7月22日からポケモンGOが利用できるようになりました。

 
ポケモンGOは、20年以上も前に日本で発売された任天堂のゲームボーイというゲーム機で動くポケットモンスター・ゲームを起源にしています。こちらは、現在では第7世代の「サンムーン版」にまで拡大・進化を重ねています。ひところ、全日空の機体にピカチュウが大きく描かれたこともあるので知っている人も多いでしょう。

 Ingress は、Google が創始した米国ナイアンテックという会社が開発しました。

 全世界の現実の場所に配置されたポケストップ(実物の写真付き)や競技場となるジムを用いてプレイヤー同士が協力しあって陣取り合戦をして遊ぶという壮大なゲーム Ingress の成果、具体的には、世界中に設定されているポータル(ポケモンGOではポケストップ)の位置情報やポケストップの実写写真などもポケモンGOは利用しています。世界中に配置されたポータルの総数は、何と400万箇所以上だそうです。因みに、近くの青葉の森公園内のポケストップの総数は数えてみたら 41 箇所ありました。 これらはほとんどIngress の認定ゲーマー(エージェント )が地道に探し、それをナイアンテック社が審査・認定して出来上がったものです。Ingress は、200カ国に普及しています。中でも、ポケストップの密度は東京が世界一だそうです。

 ポケモンGOが稼働している国は歴史がまだ浅いのでそれほど多くありません。ポケモンGOはスマホにアプリをインストールするだけで動くと勘違いしている人もいますが、間違いです。高速インターネット回線環境が潤沢にあり、莫大な費用を投じて、Googleの基幹クラウドコンピュータに(正式名称「Google Cloud」
)接続された大規模なポケモンGO専用のサーバ環境を事前に構築しておく必要があります。

ポケモンGOの世界における稼働状況
 最新のポケモンGOの世界における稼働状況は以下のとおりです。(Wikipedia

2016年 03月29日  日本でフィールドテスト開始。 
 07月06日  オーストラリア、ニュージーランド、アメリカで先行サービス開始。
07月13日  ドイツでサービス開始。
07月14日  イギリスでサービス開始。
07月15日  イタリア、スペイン、ポルトガルでサービス開始。
07月16日  フランスを除くヨーロッパ25か国でサービス開始。
07月17日  カナダでサービス開始。
07月22日  日本でサービス開始。
07月24日  フランスでサービス開始。
 07月25日  香港でサービス開始。
08月03日  ブラジル、メキシコなど中南米諸国でサービス開始。
08月06日  ASEAN加盟国(ミャンマーを除く)及び台湾、パプアニューギニア、ソロモン諸島、フィジー、ミクロネシア連邦の15か国でサービス開始。
09月29日  アルバニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、セルビア及びマカオでサービス開始。
09月30日  中央アジア6ヶ国でサービス開始。
10月04日  アフリカ31ヶ国でサービス開始。
11月17日  中東8ヶ国でサービス開始
2017年 01月24日  韓国でサービス開始。

 
ポケットモンスター金・銀版パッケージ

Ingress のスクリーンショット 

IT Media NEWS サイト 「・・日本での立ち上げ裏話」


 上記タイトルのサイトによれば、莫大な量の通信・データ処理を必要とするポケモンGOの立ち上げ成功には、並々ならぬ技術者たちの奮闘があったことを伝えています(以下の青色文字の部分)。

 Pokemon GOのアプリケーションロジックは同社の「Google Container Engine(GKE)」で稼働している。GKEはオープンソースの「Docker」管理ツール「Kubernetes」をベースにした、Google Compute Engineの仮想マシン(VM)で利用できる管理ツールだ。

 CREチームは、7月22日の日本での大規模な立ち上げの前に、GKEをサービスを停止せずにアップデートすることに成功した。GKEをアップデートしたことで、
新規ユーザー数が米国での立ち上げの3倍にもなった日本(強調は筆者での立ち上げを、大きな問題もなく成功させられたとしている。

 2016年日経トレンデイー10月号ではポケモンGOを特集しています。その中で、「生みの親2社が語る”相思相愛”の開発秘話」という興味深い情報を提供してくれました。2社とは、言うまでもなく、米国籍「ナイアンテイック」社と、日本国籍「株式会社ポケモン」です。この記事に書かれているポケモンGOのスタート時点の裏話を紹介してこの章を終わります。

ポケモンGO誕生のきっかけは、2014年にGoogleが公開したエイプリル・フール企画の「ポケモン・チャレンジ 」だった。
 (ポケモン・チャレンジとは?) ポケモン・チャレンジ(engadget 日本版、2014年4月1日発表) ”モバイル版Googleマップで「ポケモンチャレンジ」開催、実際に遊べます”。 
 これを見たナイアンテック社のジョン・ハンケCEOが現実世界でやりたいと考えた。
 ポケモン社の石原社長との会談が行われポケモンGOの開発が決まった。

 (以下はその狙いなど・・) 
 コミュニケーションを生む「ルアーモジュール」の導入。
 老若男女に間口を広げたかったのでかわいさを重視した。
 ナイアンテック社は戦略性豊かなバトルなどを重視したゲームをイメージしていたが、ポケモン社は逆にシンプルにしたいと考えた。石原社長は「位置情報と連動してポケモンが出て来て捕まえられるだけでいい」と考えていた。
 ポケモン社は Ingress に近づけたい、ナイアンテック社はゲーム機のポケモンに近づけたいと考えていた。
 双方がお互いの立場を「リスペクト」して出来上がったのが操作が極めて単純・明快な今のポケモンGOである。
 Googleの文化だろうか、ナイアンテック社は驚くほど課金を嫌う。
 どの担当者も小学生時代にポケモンで育ち、 Ingress を愛した世代である。
 開発担当者はこれほど大成功するとは考えていなかった。ただ、石原社長だけは「桁違いのヒットをする」と信じていた。
 βテスト段階では「簡単すぎてこれはゲームとは呼べない」との評価が多かった。

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Googleクラウド・データベースとリアルタイム処理
  
 Google は超高速処理ができるコンピュータ群、クラウド・データベース・システムとネットワーク環境を世界的規模で構築しています。これらの様子は Gigazin サイト の「Googleがあらゆるサービスを支えるデータセンターの様子を公開中」のページに詳しく紹介されているので御覧ください。また「自費」で超高速光海底ケーブル網を地球上に6本張り巡らせているそうです。検索サービス業からスタートした同社が、一般ユーザには基本的に無償サービスを提供しながら、このような大量に資金を要する超大規模システムを構築できている点は驚くべきことだと私は感じます。

   
オークランドのデータセンタ
 
データセンタのサーバーラック
 
   
DNAサイト2013年版、地球に張り巡らされた「海底ケーブル」のインタラクティブな世界地図
より引用させて頂きました
 

 Google は、Google Cloud という企業向けの有償のコンピュータ処理基盤を提供しています。Spotify、Evernoteなどがユーザで、「Pokemon Go」もこれを利用しているそうです。Google Cloud は、Google Cloud Platform と G Suite を総称したものです。何のことかよくわからないので以下に解説してみます

Google Cloud Platform
 
Googleが提供するコンピュータ処理のための基盤で、次のようなハード・ソフトから構成されています。
下記はGoogleの上記のサイトからの引用です。

 コンピューティング 高いコスト パフォーマンスを誇る仮想マシン(VM)や、フルマネージドのアプリ開発プラットフォームなど。Compute Engine、App Engine、Container Engineなどの機能を含んでいます。
 ストレージとデータベース  ニーズにあわせて使える、スケーラブルで高パフォーマンスのオブジェクト ストレージとデータベース。Cloud Storage、Cloud SQL、Cloud Bigtableなどの要素から構成されています。
 ネットワーキング  Google のプライベート ファイバー ネットワークの最新ネットワーキング サービス。Cloud Virtual Network、Cloud Load Balancing、Cloud CDNなどの機能を含みます。
 ビッグデータ  高速、低コストで、さまざまな機能を備えたビッグデータ サービス。
BigQuery、Cloud Dataflow、Cloud Dataprocなどを含んでいます。
 機械学習  早く、スケールしやすく、そして使いやすい機械学習(ML)サービス。事前学習モデルもカスタムモデルも使用できます。
Cloud Machine Learning Engine、Cloud Jobs API、Cloud Natural Language APIなどの機能を含んでいます。
 管理ツール  モニタリング、ロギング、診断などの使いやすい管理、運用ツールを提供。Stackdriver の概要、Monitoring、Loggingなどの機能が含まれています。
 デベロッパー ツール  コマンドライン インターフェースなどのツールを使ってアプリケーションを開発、デプロイ。Cloud SDK、container Registry、Container Builder
などの機能を含みます。
 ユーザー管理とセキュリティ  Google Cloud Platform 上のサービスへのアクセスや閲覧権限を管理、制限するソフト群。他のセキュリティ ツールも用意されている。Cloud IAM、Cloud ID 認識プロキシ、Cloud Data Loss Prevention APIなどの機能が用意されています。

G Suite
 
ビジネスに対応した広告の入ってこない有償の Gmail、ドキュメント、ドライブ、カレンダーなどの機能群。以前はGoogle Apps for Work と呼ばれていました。

Google Cloud
 2016年9月29日から、Google Cloud Platform と G Suite を総合して全体を Google Cloud 称するようになりました。これを機にAI機能なども追加されました。

Google Cloud Network

 

 
Google Cloud Platformは2016年の時点では、世界の8つの地区(インドのムンバイ、シンガポール、オーストラリアのシドニー、米国の北バージニア、ブラジルのサンパウロ、英ロンドン、フィンランド、独フランクフルト)に開設されており、2017年にはさらにリージョンを増やしていく計画とのこと。これらのプラットフォームは、当然、高速の私設・光ケーブル網によりリンクされています。これは、恐らく世界で最大規模のコンピュータシステムでしょう。

ポケモンGOの処理能力は危険なレベルにある
 TechTarget Japan さんのサイトで、「危険水位を超えつつある「Pokemon GO」運営サーバの現状」という記事を見つけました。今までに経験したことのないような莫大な数のユーザ、ひいては、クラウド・コンピュータにとってのデータ量は想像以上に大きいのではないかと私も感じていたので、すぐアクセスしてみました。記事は「ポケモンGOがアンテックの処理能力では追い付けないほど急速に普及している」ことを指摘しています。また、ポケモンGOの基本機能であるGPSの位置情報処理に限っても、数千万人の規模でポケモンGOで遊ぶ人の数を考慮すると、処理量が限界を超える可能性があることを指摘しています。

   
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