写真の置物は、靖国神社でお土産品として売られている「桜の花のペーパーウエイト」です。 遠くに住む昔からの友人が、2009年2月、私がガンで入院したことを聞いてお見舞品として郵便で贈ってくれました。
 
 直径7cmほどの円筒形の透き通ったアクリル樹脂の中に、満開の桜の花の色と姿がそのまま立体的に封入されています。持ち上げてみるとずしりとした重さを感じます。

 私の机の一番見えやすい場所に大事に飾ってあり、気遣ってくれる友人の心に思いをはせながら、いつも変わらぬ桜の姿を眺めています。ここには何年も前の時間まで封入され、時が止まっているかのようです。私の若い頃の思い出までも一緒に封入されているような気がします。

 靖国神社で売られている多くのお土産品の一つでしょうが、私にとってはかけがえのない一品(イッピン)となりました。
 

靖国神社の桜の置物


 私のガンは1Aステージの初期肺がんでした。1cm未満の小さい肺がんでしたが、このような小さなガンでも見つけてくれた医師は、私の命の恩人であり、感謝の気持ちを忘れることはありません。回復後、先生とは涙の会見をし、お礼の言葉を述べさせていただきました。

 そして、入院中、母親にせがんで毎晩欠かさずお見舞いに来てくれた孫娘(当時4才の年中さん)のことを生涯忘れることはありません。早く完治して孫娘を安心させたい という気持ちが回復を早めたような気がします。

 最後に、プレゼントされたこの置物は、闘病生活の支えになってくれましたが、今では若い頃の思い出も一緒に詰まった座右の品として生涯大事にしたいと思っています。 


 2010年4月1日 靖国神社にて 実写
    



靖国神社 櫻のペーパーウエイト 2016年12月8日制作